17日香港株=続落して始まるか、米ハイテク株安が重荷

 17日の香港市場は続落して始まるか。前日のNY市場で、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が遅れるとの見方からハイテク株が売られた流れを引き継ぎそうだ。米長期金利の上昇も重荷となるだろう。指標となる米10年債利回りは16日、4.66%台に上昇した(前日は4.62%台)。中国景気の先行き不透明感も引き続きくすぶると予想される。

 もっとも、前日のハンセン指数は大幅に4営業日続落し、終値は3月7日以来およそ6週間ぶりの安値だっただけに、値ごろ感に注目した買い直しが入りやすい。売り一巡後は下げ渋る展開があり得る。

 16日のNY株式相場はダウ平均が7営業日ぶりに反発した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は3日続落。中東の地政学リスクが意識される中、パウエルFRB議長が高金利政策を維持することが必要だとの見方を示し、タカ派的な発言と受け止められた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、美団(03690)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(00939)と中国工商銀行(01398)がそろって香港終値を下回って終えた。
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