欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、底堅い

 25日の欧州外国為替市場でドル円は底堅い。22時時点では155.66円と20時時点(155.54円)と比べて12銭程度のドル高水準だった。1-3月期米国内総生産(GDP)速報値が前期比年率で+1.6%と予想の+2.4%を大きく下回ると初動は売りで反応し、一時155.33円付近まで下げた。ただ、同時に発表されたコアPCE・速報値や前週分の新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったこともあり、すぐに反発。米10年債利回りが昨年11月以来の水準となる4.72%台まで急上昇するにつれて一時155.75円と1990年6月以来の高値を付けた。
 短期金利市場では「米連邦準備理事会(FRB)の最初の利下げが12月まで後ずれするのでは」との予想が浮上している模様。

 ユーロドルは頭が重い。22時時点では1.0693ドルと20時時点(1.0724ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ安水準だった。低調な米GDP速報値を受けて1.0739ドルの高値を付けたが、米長期金利の急上昇を受けて1.0686ドルの安値まで一転下落した。

 ユーロ円は22時時点では166.45円と20時時点(166.82円)と比べて37銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの一転下落につれる形で166.30円台まで一時下げた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:155.20円 - 155.75円
ユーロドル:1.0686ドル - 1.0739ドル
ユーロ円:166.00円 - 167.02円


(越後)
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