欧州マーケットダイジェスト・26日 株高・金利低下・円安・ドル高

(26日終値:27日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=157.70円(26日15時時点比△1.60円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=168.64円(△1.22円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0694ドル(▲0.0032ドル)
FTSE100種総合株価指数:8139.83(前営業日比△60.97)
ドイツ株式指数(DAX):18161.01(△243.73)
10年物英国債利回り:4.324%(▲0.038%)
10年物独国債利回り:2.575%(▲0.055%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
4月仏消費者信頼感指数         90        91

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は上値を試す展開。日銀が今日まで開いた金融政策決定会合で緩和的な金融環境を維持するとの方針を確認したほか、植田和男日銀総裁が夕刻の記者会見で「今のところ基調的な物価に円安が大きな影響を与えているわけではない」「円安のインフレへの影響は通常一時的にとどまる」などと発言。円安を強くけん制するような発言がなかったことから海外市場に入っても円売りの流れが継続した。
 NY市場に入り、米商務省が発表した3月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)が前年比2.7%と予想の2.6%を上回り、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターも前年比2.8%と予想の2.7%を上回ったことが分かると、米連邦準備理事会(FRB)による利下げが後ずれするとの観測が高まり、ドル買いの様相も強まった。1時過ぎには一時157.79円と1990年5月以来約34年ぶりの高値を更新した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.19まで上昇した。

・ユーロドルは頭が重かった。日本時間夕刻に一時1.0753ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる中、米物価指標の上振れを受けて米インフレ圧力の根強さが改めて示されるとユーロ売り・ドル買いも優勢となった。24時過ぎに一時1.0674ドルと日通し安値を更新した。
 なお、ユーロ豪ドルは一時1.6349豪ドル、ユーロNZドルは1.7959NZドル、ユーロポンドは0.8560ポンド、ユーロカナダドルは1.4609カナダドル、ユーロスイスフランは0.9762スイスフランまで下落した。

・ユーロ円はしっかり。日銀が政策金利の据え置きを決めたことや植田日銀総裁の会見内容がハト派スタンスだったことを受けて欧米市場でも円安が進んだ。欧米株価が上昇したことを受けてリスク・オンの円売りも強まり、一時168.80円と2008年8月以来の高値を更新した。

・ロンドン株式相場は続伸し、史上最高値を更新した。米グーグル持ち株会社アルファベットの好決算を受けてIT関連株が買われたほか、英長期金利の上昇が一服したことが投資家心理の改善につながり株買いを促した。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株も買われたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる中、米主要企業の好決算を受けて投資家心理が改善すると株買いが優勢となった。個別ではシーメンス・エナジー(5.90%高)やザルトリウス(2.87%高)、ボノビア(2.50%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。ECBや英中銀(BOE)の早期利下げ観測を背景に欧州債が買われた。

(中村)
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