NY株見通し-もみ合いか 経済指標は新規失業保険申請件数など

 今晩はもみ合いか。昨日は主要3指数が高安まちまち。ダウ平均が172.13ドル高(+0.44%)と6日続伸し、今年最長の連騰を記録した一方、S&P500が0.03ポイント安(0.00%)とほぼ横ばいで終了、ハイテク株主体のナスダック総合は0.18%安と2日続落した。テスラや半導体株が下落しナスダック総合の重しとなった一方、ダウ平均はアムジェン、ボーイング、JPモルガン・チェースなどの上昇が支援となった。主要3指数は4月に大幅に反落したものの、5月は月初来でダウ平均が3.28%高、S&P500が3.02%高、ナスダック総合が4.12%高とそろって反発ペースとなった。引け後の動きでは、予想を上回る決算を発表したロビンフッドが時間外で4%超上昇した一方、弱い見通しを発表した民泊仲介のエアビーが時間外で8%超下落し、半導体設計のアームも通期売上高見通しが予想を小幅に下回ったことが嫌気され時間外で約9%下落した。

 今晩は経済指標や要人発言をにらんでもみ合う展開か。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が先週に利上げの可能性を否定したことや、4月雇用統計が予想を下回る弱い結果となったことで年内2回の利下げ見通しが強まったことが足もとの米国株の支えとになっているが、3指数は月初から3-4%上昇しており、今後は来週発表の4月消費者物価指数(CPI)の発表待ちの展開となりそうだ。今晩は新規失業保険申請件数などの経済指標の発表や米30年債入札、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁発言などが予定されており、これらを受けた米10年債利回りの動向が注目される。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、継続失業保険受給総数、米30年債入札など。要人発言はデイリー米サンフランシスコ連銀総裁など。企業決算は寄り前にタペストリー、コンステレーション・エナジー、ワーナー・ブロス・ディスカバリー、引け後にジェン・デジタル、インシュレットなどが発表予定。(執筆:5月9日、14:00)
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