東京外国為替市場概況・10時 ドル円、下げ幅大幅に拡大

 16日の東京外国為替市場でドル円は下げ幅を大幅に拡大。10時時点では153.65円とニューヨーク市場の終値(154.88円)と比べて1円23銭程度のドル安水準だった。本邦の1-3月期実質国内総生産(GDP)の発表を前に一時154.16円まで弱含んだが、GDPの結果が前期比年率で予想の-1.5%を下回る-2.0%になり、前期分も下方修正されると本邦中長期金利の低下もあり9時過ぎには154.50円台を一時回復した。しかし、昨日から続くドル売りトレンドは変わらず、時間外の米10年債利回りも4.31%台まで低下したことで再び売りが優勢になり、東京仲値にかけてのドル買いも限られ153.60円まで大幅に下げ幅を拡大した。

 ユーロドルはじり高。10時時点では1.0894ドルとニューヨーク市場の終値(1.0884ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ高水準だった。円相場が中心となっているが、時間外の米金利の低下が支えになり1.0895ドルまでじり高。なお、ポンドドルは1.2701ドル、豪ドル/ドルは0.6714ドルまで上昇している。

 ユーロ円は下落。10時時点では167.39円とニューヨーク市場の終値(168.58円)と比べて1円19銭程度のユーロ安水準だった。総じてドル円の動きに連れて167.33円まで下落。一時500円超上昇した日経平均株価が、徐々に上げ幅を縮小していることもユーロ円の重しになった。また、ポンド円は195.07円、スイスフラン円は170.83円まで売られている。

 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.60円-154.88円 
ユーロドル:1.0879ドル-1.0895ドル 
ユーロ円:167.33円-168.60円

(松井)
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