ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、上値重い

 4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上値が重い。24時時点では150.57円と22時時点(151.17円)と比べて60銭程度のドル安水準だった。11月ADP全米雇用報告が予想をやや下回ったことで151.23円の高値水準から150.83円付近まで伸び悩んだ。比較的ハト派的な立場のムサレム米セントルイス連銀総裁が「金利引き下げのペースが鈍化もしくは停止する時期が近づいている可能性」と発言したことで、米10年債利回りが4.27%台まで上昇幅を拡大すると151.14円付近まで再び強含んだが、上値は限定的。11月米ISM非製造業景況指数が予想より弱い内容だったことが伝わると150.50円近辺まで失速している。

 ユーロドルは下値が堅い。24時時点では1.0501ドルと22時時点(1.0490ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準だった。セントルイス連銀総裁のタカ派発言を受けて昨日安値の1.0481ドルを下抜けて1.0473ドルまで値を下げた。ただ、売りも続かず、低調なISM非製造業景況指数を受けて1.0518ドル付近まで反発している。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は議会証言で景気の先行き不透明感について指摘したほか、金利については「依然として景気抑制的な水準」「利下げを続けるが、ペースについて言及しない」と述べている。

 ユーロ円は24時時点では158.19円と22時時点(158.59円)と比べて40銭程度のユーロ安水準だった。158.66円の高値を付けた後は158円台前半まで伸び悩み。ただ、ドル相場となったため次第に動きが鈍くなった。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:149.53円 - 151.23円
ユーロドル:1.0473ドル - 1.0529ドル
ユーロ円:156.99円 - 158.66円


(越後)
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