ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ユーロドル、しっかり

 12日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルはしっかり。2時時点では1.0391ドルと24時時点(1.0350ドル)と比べて0.0041ドル程度のユーロ高水準だった。一部報道で「欧州連合(EU)の貿易担当委員が米国と関税問題の解決巡り協議する」と伝わり、欧米貿易摩擦に対する過度な懸念が後退。全般にユーロの買い戻しが強まると一時1.0382ドル付近まで上昇し、1月米消費者物価指数(CPI)を受けた下げ幅を取り戻した。その後も米10年債利回りが上昇一服となったことなどを支えに底堅く推移し、2時過ぎには1.0404ドルまで本日高値を更新した。

 ドル円は強含み。2時時点では154.62円と24時時点(154.42円)と比べて20銭程度のドル高水準だった。米CPI後の堅調な地合いを維持し、一時154.80円まで本日高値を更新した。もっとも、その後は米長期金利の上昇一服に伴って、いったん上値も重くなった。
 なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米下院金融サービス委員会で「今日のデータはインフレ目標は近いが、まだ到達していないことを示している」「関税を理由に政策金利を変更せざるを得なくなる可能性も」などの見解を示した。

 ユーロ円は堅調。2時時点では160.67円と24時時点(159.83円)と比べて84銭程度のユーロ高水準だった。ドル円やユーロドルの上昇を支えに円売り・ユーロ買いが進み、一時160.76円まで上値を伸ばした。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:152.38円 - 154.80円
ユーロドル:1.0317ドル - 1.0404ドル
ユーロ円:157.90円 - 160.76円

(岩間)
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