東京マーケットダイジェスト・11日 円上値重い・株一時大幅安

ドル円:1ドル=147.21円(前営業日NY終値比▲0.06円)
ユーロ円:1ユーロ=159.56円(△0.02円)
ユーロドル:1ユーロ=1.0839ドル(△0.0005ドル)
日経平均株価:36793.11円(前営業日比▲235.16円)
東証株価指数(TOPIX):2670.72(▲30.04)
債券先物3月物:138.82円(△0.60円)
新発10年物国債利回り:1.510%(▲0.065%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)
      <発表値>  <前回発表値>
1月家計調査(消費支出)
前年同月比   0.8%      2.7%
10-12月期実質国内総生産(GDP)改定値
前期比     0.6%      0.7%
前期比年率   2.2%      2.8%
2月マネーストックM2
前年同月比   1.2%      1.3%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅い。日経平均株価の大幅下落や米長期金利の低下を手掛かりにした売りが先行し、昨年10月以来の安値となる146.54円まで値を下げた。ただ、一巡後は日本株が急ピッチで下げ幅を縮小したほか、米金利の低下一服などを支えに買い戻しが入り、147.40円まで反発した。

・ユーロドルは強含み。米金利低下を背景にした買いが先行した。昨日高値の1.0875ドル手前では伸び悩む場面もあったが、ドイツの「緑の党」の共同代表が「防衛費を巡る週内の合意を期待」との見解を示すと独財政拡大策を巡る交渉への期待感が高まり、昨日高値に面合わせした。

・ユーロ円は下値が堅い。株安を手掛かりにした売りに押されて一時158.98円まで下落したが、その後はドル円と同様に買い戻しが進んだ。15時過ぎにはユーロドルの上昇につれた買いも入り、160.18円まで上値を伸ばした。

・日経平均株価は反落。米景気の先行き不透明感から昨日の米国株式市場でハイテク株の下げが目立ち、本日の国内株にも売りの流れが波及した。半導体関連株など幅広い銘柄に売りが広がり、指数は一時1000円超の下押しとなり、約半年ぶりに節目の3万6000円を下回る場面も見られた。ただ、その後は自律反発狙いの買いが相場を下支えし、次第に下げ幅を縮小した。

・債券先物相場は反発。日経平均株価が一時1000円を超える大幅安となったことを受け、リスク回避目的の債券需要が意識された。新発10年物国債利回りは3営業日ぶりに節目の1.5%を割り込む場面も見られた。

(岩間)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。