東京外国為替市場概況・17時 ドル円、下値を試す

 11日午後の東京外国為替市場でドル円は下値を試した。17時時点では142.84円と15時時点(143.59円)と比べて75銭程度のドル安水準だった。15時台にドル買い戻しが全般強まると、144.10円台まで持ち直す場面があった。もっとも、反発は調整の域に留まり、欧州勢の参入後は再びドル売りが優勢に。143円割れまで下げ足を速め、中国が対米製品への追加関税を発表すると、17時過ぎには142.43円まで昨年9月30日以来の安値を更新した。

 ユーロドルは買い優勢。17時時点では1.1363ドルと15時時点(1.1283ドル)と比べて0.0080ドル程度のユーロ高水準だった。15時半過ぎの下押しは1.1247ドル近辺に留まり、その後は再びユーロ買いドル売りが強まった。1.13ドル台に乗せると目立った下押しもなく、水準を切り上げる展開に。中国の対米追加関税の発表を受け、1.1416ドルまで急伸している。
 ほか、ドルスイスフランが0.82フラン半ばを戻り高値に0.8113フランまでドル安フラン高が進んだ。

 ユーロ円は17時時点では162.31円と15時時点(162.01円)と比べて30銭程度のユーロ高水準だった。16時過ぎに162.69円まで本日レンジの上限を広げるも、一巡後はドル円とユーロドルの綱引き状態となり、162円前半から半ばで上下した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.43円 - 144.64円
ユーロドル:1.1191ドル - 1.1416ドル
ユーロ円:161.31円 - 162.69円


(小針)
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