欧州外国為替市場概況・20時 ドル円 買い戻し

 16日の欧州外国為替市場でドル円は買い戻し。20時時点では142.79円と17時時点(142.09円)と比べて70銭程度のドル高水準だった。米中貿易戦争の激化への過度な警戒感が緩み、142円の大台割れを回避したドル円は買い戻しが優勢となるも戻りは143円手前にとどめている。一部報道によると、中国はトランプ米政権が敬意を示し担当者を指名するのであれば、交渉に応じる用意があると伝わった。また、トランプ米大統領は17日からの日米協議に自分が出席するとし、「軍事支援の費用と貿易の公平性が協議の一部」と述べた。

 ユーロドルは伸び悩む。20時時点では1.1357ドルと17時時点(1.1387ドル)と比べて0.0030ドル程度のユーロ安水準だった。中国が米政権との交渉に前向きとの報道を受けてドル売りが一服。1.1392ドルを頭に伸び悩み一時1.1338ドル近辺に売り戻されるなど上昇は一段落したが、下値は堅く1.13ドル半ば超え水準に切り返し底堅さを維持している。

 ユーロ円は上昇。20時時点では162.10円と17時時点(161.74円)と比べて36銭程度のユーロ高水準だった。米中の関係改善への期待感でリスクオフの動きが緩んだ。ユーロの底堅さが維持されているなか、ドル円の持ち直しを支えに162.26円まで高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.05円 - 143.28円
ユーロドル:1.1281ドル - 1.1392ドル
ユーロ円:161.36円 - 162.26円

(金)
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