NY為替見通し=1-3月期米GDP速報値と3月米PCEデフレーターに要注目か
本日のNY為替市場のドル円は、1-3月期米GDP速報値、4月ADP全米雇用報告、3月米PCEデフレーターなどを見極める展開となる。
1-3月期米GDP速報値は、前期比年率+0.2%と予想されており、前期の同比+2.4%からの大幅減速が見込まれている。4月29日時点のアトランタ連銀の予測モデル「GDPナウ」は▲2.9%となっており、マイナス成長に落ち込むネガティブサプライズに警戒しておきたい。
もし、米国の1-3月期GDPがマイナスとなり、4-6月期もマイナスだった場合、関税スタグフレーションからリセッション(景気後退)へ陥る可能性が高まることで、米連邦公開市場委員会(FOMC)での早期利下げ観測が高まることになる。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」が示している今年の追加利下げ時期は、6月米連邦公開市場委員会(FOMC)(▲0.25%=4.00-25%)と見込まれており、年内4回の利下げで12月のFF金利誘導目標は3.25-50%と見込まれている。
米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているPCEデフレーターの3月分は、前年比+2.2%と予想されており、2月の同比+2.5%からの伸び率鈍化が見込まれている。
予想通りに米国のインフレ率の低下が確認された場合、FOMCでの早期利下げ観測が高まることになる。
4月ADP全米雇用報告は、週末に発表される4月雇用統計の前哨戦となるため、要注目となる。
昨日発表された4月の消費者信頼感指数での労働市場格差に関する指数は15.1となり、3月の17.5から縮小し、4月の労働市場の悪化が示唆された。
また、本日は、米財務省が国債発行計画を公表することで、6月の米国債の大量償還や政府効率化省(DOGE)による歳出削減計画の影響などに注目しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、143.89円(4/28高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、141.49円(4/23安値)
(山下)
1-3月期米GDP速報値は、前期比年率+0.2%と予想されており、前期の同比+2.4%からの大幅減速が見込まれている。4月29日時点のアトランタ連銀の予測モデル「GDPナウ」は▲2.9%となっており、マイナス成長に落ち込むネガティブサプライズに警戒しておきたい。
もし、米国の1-3月期GDPがマイナスとなり、4-6月期もマイナスだった場合、関税スタグフレーションからリセッション(景気後退)へ陥る可能性が高まることで、米連邦公開市場委員会(FOMC)での早期利下げ観測が高まることになる。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」が示している今年の追加利下げ時期は、6月米連邦公開市場委員会(FOMC)(▲0.25%=4.00-25%)と見込まれており、年内4回の利下げで12月のFF金利誘導目標は3.25-50%と見込まれている。
米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているPCEデフレーターの3月分は、前年比+2.2%と予想されており、2月の同比+2.5%からの伸び率鈍化が見込まれている。
予想通りに米国のインフレ率の低下が確認された場合、FOMCでの早期利下げ観測が高まることになる。
4月ADP全米雇用報告は、週末に発表される4月雇用統計の前哨戦となるため、要注目となる。
昨日発表された4月の消費者信頼感指数での労働市場格差に関する指数は15.1となり、3月の17.5から縮小し、4月の労働市場の悪化が示唆された。
また、本日は、米財務省が国債発行計画を公表することで、6月の米国債の大量償還や政府効率化省(DOGE)による歳出削減計画の影響などに注目しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、143.89円(4/28高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、141.49円(4/23安値)
(山下)