ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、小安い

 30日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは小安い。24時時点では1.1367ドルと22時時点(1.1373ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。米国株相場の下落を背景に、対オセアニア通貨中心にドル買いが強まると、ユーロに対してもドル買いが先行。23時過ぎに一時1.1350ドルと日通し安値を付けた。ただ、月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローが観測されると下げ渋った。
 なお、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している3月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前月比横ばい/前年比2.6%と前月比では予想を下回り、前年比では市場予想に一致した。また、3月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)は前月比6.1%上昇と予想の1.0%上昇を大幅に上回った。

 オセアニア通貨は軟調だった。ダウ平均が一時780ドル超下落するなど、米株式相場が軟調に推移するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは0.6356米ドル、NZドル米ドルは0.5899米ドルまで値を下げた。また、豪ドル円は90.70円、NZドル円は84.22円と日通し安値を更新した。

 ドル円は戻りが鈍い。24時時点では142.62円と22時時点(142.81円)と比べて19銭程度のドル安水準だった。対オセアニア通貨などでドル買いが進んだ影響を受けたものの、ロンドン・フィキシングに絡んだドル売りのフローが出ると上値が重くなった。

 ユーロ円は24時時点では162.05円と22時時点(162.35円)と比べて30銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの下落や米国株安が相場の重しとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.17円 - 143.15円
ユーロドル:1.1350ドル - 1.1399ドル
ユーロ円:161.72円 - 162.65円

(中村)
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