7日香港株=続伸か、米中の貿易交渉に期待

 7日の香港市場は続伸か。中国と米国が貿易交渉を開始すると伝わり、好感した買いが先行するだろう。中国外交部は7日朝方、米国との経済・貿易交渉を担当する何立峰副総理が9-12日のスイス訪問中にベッセント米財務長官と会談すると発表した。一方、米財務省は6日、ベッセント氏が8日にスイスへ渡航し、中国の経済担当の代表者と会う予定を明らかにした。米通商代表部(USTR)もグリア代表が今週後半にスイスで中国側当局者と貿易問題を協議すると発表した。

 ただ、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。ハンセン指数は前日まで4営業日続伸し、終値ベースで4月3日以来およそ1カ月ぶりの高値を連日更新しているだけに、利益を確定する売りが出やすい。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)を6-7日に控え、次第に様子見ムードが広がると予想される。政策金利の据え置きがほぼ確実視される中、会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見での経済見通しなどが注目を集めるだろう。

 6日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって続落した。トランプ米大統領はカナダのカーニー首相と会談したが、「必ずしも合意に至る必要はない」として、「貿易協定締結は目前」とした前言を撤回した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(00700)と美団(03690)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)が香港終値を上回った半面、香港不動産株の長江実業集団(01113)が下回って引けた。

(小針)
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