ロンドン為替見通し=4月英雇用統計や5月独ZEW景況感指数に要注目か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、5月の独・ユーロ圏ZEW景況感指数を見極めつつ、欧州連合(EU)と米国の貿易交渉に関するヘッドラインに警戒する展開となる。
ユーロドルは、米英貿易協定や米中貿易協定の合意を受けたドル買い戻しで、一時1.10ドル台まで下落している。5月独ZEW景況感指数(予想:11.9)や5月ユーロ圏ZEW景況感指数(前回:-18.5)では、ユーロ下落基調の中で、予想や前回を下回るネガティブサプライズに警戒しておきたい。
また、エスクリバ・スペイン中銀総裁やマクルーフ・アイルランド中銀総裁の講演では、6月の欧州中央銀行(ECB)理事会に向けた金融政策への言及に注目しておきたい。
現在、米国はEUからの輸入品の大部分に20%の関税をかけ、鉄鋼とアルミニウム、自動車・部品には25%の関税を課すと表明しており、7月8日を交渉期限にしてEU側と貿易交渉を進めている。そして欧州委員会は、米国による関税強化が交渉で撤廃されない場合、最大で950億ユーロ(1070億ドル)相当の米国からの輸入品に報復関税を課すことを提案しており、欧米の貿易交渉に関するヘッドラインに警戒していくことになる。
ポンドドルは、4月英雇用統計や1-3月英失業率を見極めることになるが、5月8日に米英貿易協定が締結合意され、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)では、ターミナルレート3.5%に向けた追加利下げの見通しが示されたことで、予想の範囲内ならば、ポンドへの影響は軽微だと思われる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1223ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:165.43円(2024/11/8高値)
・ポンドドル:1.3271ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:197.48円(ピボット・レジスタンス2)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0943ドル(4/10安値)
・ユーロ円:163.26円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.3083ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ポンド円:193.06円(日足一目均衡表・転換線)
(山下)
ユーロドルは、米英貿易協定や米中貿易協定の合意を受けたドル買い戻しで、一時1.10ドル台まで下落している。5月独ZEW景況感指数(予想:11.9)や5月ユーロ圏ZEW景況感指数(前回:-18.5)では、ユーロ下落基調の中で、予想や前回を下回るネガティブサプライズに警戒しておきたい。
また、エスクリバ・スペイン中銀総裁やマクルーフ・アイルランド中銀総裁の講演では、6月の欧州中央銀行(ECB)理事会に向けた金融政策への言及に注目しておきたい。
現在、米国はEUからの輸入品の大部分に20%の関税をかけ、鉄鋼とアルミニウム、自動車・部品には25%の関税を課すと表明しており、7月8日を交渉期限にしてEU側と貿易交渉を進めている。そして欧州委員会は、米国による関税強化が交渉で撤廃されない場合、最大で950億ユーロ(1070億ドル)相当の米国からの輸入品に報復関税を課すことを提案しており、欧米の貿易交渉に関するヘッドラインに警戒していくことになる。
ポンドドルは、4月英雇用統計や1-3月英失業率を見極めることになるが、5月8日に米英貿易協定が締結合意され、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)では、ターミナルレート3.5%に向けた追加利下げの見通しが示されたことで、予想の範囲内ならば、ポンドへの影響は軽微だと思われる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1223ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:165.43円(2024/11/8高値)
・ポンドドル:1.3271ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:197.48円(ピボット・レジスタンス2)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0943ドル(4/10安値)
・ユーロ円:163.26円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.3083ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ポンド円:193.06円(日足一目均衡表・転換線)
(山下)