東京外国為替市場概況・10時 ドル円、上値重い

 5日の東京外国為替市場でドル円は上値が重かった。10時時点では142.66円とニューヨーク市場の終値(142.77円)と比べて11銭程度のドル安水準だった。8時30分前に昨日安値142.61円を下抜け、一時142.53円まで下落。その後、本邦賃金データが予想より弱かったことが分かると下げ渋り、9時過ぎには142.85円まで反発する場面があった。もっとも東京仲値にかけて伸び悩むと、再び142.60円台まで上値を切り下げている。
 4月毎月勤労統計(現金給与総額)は、前年比+2.3%と予想を0.3ポイント下回った。また、同月実質賃金も前年比-1.8%と一部予想より弱かった。

 ユーロ円は小じっかり。10時時点では163.05円とニューヨーク市場の終値(163.01円)と比べて4銭程度のユーロ高水準だった。ドル円が下値を広げた場面では、つれて162.90円まで売られた。一巡後はドル円の持ち直しにつれて163.17円まで切り返し、その後もユーロドルのじり高も支えとなり、163円台で底堅く推移した。

 ユーロドルは10時時点では1.1429ドルとニューヨーク市場の終値(1.1417ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。1.14ドル前半で狭い値幅だったものの、昨日高値1.1435ドルを眺めながら底堅さは維持された。10時過ぎに1.1432ドルまで買われた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.53円 - 142.85円
ユーロドル:1.1416ドル - 1.1432ドル
ユーロ円:162.90円 - 163.17円


(小針)
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