株式明日の戦略-小幅安スタートから下げ幅拡大、米株休場であすは手がかり難

 19日の日経平均は4日ぶり大幅反落。終値は396円安の38488円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり657/値下がり890。サンリオが全市場の売買代金トップとなって2%近い上昇。中東の地政学リスクが改めて意識される中、三菱重工やIHIなど防衛株に資金が向かった。USスチールの買収が完了したと発表した日本製鉄が商いを伴って大幅上昇。半導体株の弱さが目立つ中で、ソシオネクストには強い買いが入った。証券会社が目標株価を引き上げたセガサミーが15.3%高と急騰した。

 一方、東京エレクトロン、ディスコ、SCREENなど半導体株の多くが大幅安。トヨタ、ホンダ、日産自動車など自動車株が弱かった。エクイティファイナンスを視野に入れているとの観測が伝わった川崎汽船が2.1%安。DMG森精機、日立建機、SMC、キーエンスなど、機械、FA関連に大きく下げる銘柄が多かった。

 日経平均は大幅安。前日の上げ分(348円高)を吐き出す下げとなった。本日の米国が休場であすはアップサイド要因が乏しいと見込まれるだけに、下に値幅が出ても押し目を拾う動きは限られた。

 あすは手がかり難の中で、今週注目度が高まった半導体株の影響を大きく受けることになりそう。中東の地政学リスクに対する警戒がそれほど高まらず、半導体株に買いが入るようなら、きょうの下げ分を取り戻す動きが見られても不思議はない。買い手不在で軟調となるケースも想定されるが、その場合は5日線(38411円、19日時点)がサポートとして機能するかどうかに注目しておきたい。
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