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NY為替見通し=米6月CPIを見極めた後は、複数のFRB高官の見解に要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、米6月消費者物価指数(CPI)を見極めた後は、複数の米連邦準備理事会(FRB)高官の利下げ時期への言及に注目することになる。

 トランプ米大統領は昨日、欧州連合(EU)を含めた貿易相手国・地域とのさらなる交渉に応じる意向を示唆しつつ、新たな関税を通知する各国・地域への書簡が「ディール」だとも主張した。
 「TACO」(Trump Always Chickens Out(トランプはいつもおじけづく))が繰り返される可能性が高まったことで、今後の関連ヘッドラインには警戒しておきたい。
 また、ロシアが50日以内に停戦に合意しないなら100%の「2次関税」を導入すると述べ、ウクライナに最高の兵器を供給するとも述べており、ロシアからの対抗措置に注目しておきたい。

 6月米CPIは前月比+0.3%、前年比+2.6%と予想されており、5月の前月比+0.1%、前年比+2.4%からの伸び率上昇が見込まれている。
 予想通りならば、7月米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利据え置きがほぼ確実となり、9月の利下げ観測を後退させることになる。

 ドル円が6月米CPIを受けて200日移動平均線149.71円方向に上昇した場合は、シカゴIMM筋の円の買い持ちポジションが手仕舞われる可能性に警戒しておきたい。

 タカ派だったボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長は、ウォラーFRB理事と共に7月FOMCでの利下げを主張していたことで、本日の発言に注目しておきたい。
 また、9月以降の利下げを主張していたバーFRB理事、バーキン米リッチモンド連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁らの講演にも要注目か。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、148.65円(5/12高値)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、146.14円 (7/11安値)



(山下)
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