NY為替見通し=カナダ雇用や米消費者指数を確かめ、米株の動向にも注目

 本日のニューヨーク為替市場は、いくつかの経済指標(カナダ雇用統計や米消費者態度指数)を確かめた後は、米株式市場の動向をにらむ展開となりそうだ。リスクセンチメントに大きな振れがないようであれば、週末の衆院選で自民党勝利を予想する見方が広がるなか、ドル円は底堅い動きが予想される。

 カナダの1月雇用統計は新規雇用者数変化が予想0.70万人増、失業率は6.8%が見込まれている。雇用者数は前回をわずかに下回ると見通しだが、過去3カ月連続で減少予想から増加に上振れてはいる。しかしながら、1月下旬はカナダも米国同様に冬の嵐に見舞われており、労働市場の特に非常勤雇用者に悪影響が出る可能性がある。

 米ミシガン大学調査の2月消費者態度指数は速報値55.0と、1月確報値を下回る予想。ただし見込み通りであれば、昨年10月から12月の水準よりは上回っている。他、同1年先や5年先の期待インフレ率・速報値も発表される。それぞれ、前回は4.0%と3.3%と低下基調ではある。ただし、ミシガン大調査はサンプル数が500程度と少なく、月ごとの数値のブレが比較的大きいデータであることは考慮しておくべきだろう。

 米国株では、アマゾン株が注目される。昨日はリスクオフの流れに巻き込まれて4.4%下落して日中取引を終え、引け後に発表された決算を市場が嫌気し、時間外ではさらに9%超急落している。株式の時価総額が世界で第5位の企業でもあり、相場全般に与える影響は大きいだろう。

 NY午後には、ジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長の講演が予定されている。景気見通しと合わせて、供給サイドの要因によってインフレ率がどう動くか(いわゆるコストプッシュ型インフレ)について話す見通しだ。ハト派に位置付けられているジェファーソン氏だが、最近は「金利は中立的なレンジにある」と述べており、サプライズはないと予想する。

 なお日本株は、積極財政を掲げる高市首相が率いる自民党が、衆院選で圧勝する可能性も織り込んできた。高値圏で引けた日経平均先物は、夜間取引でも上げ幅を大きく広げている。本日に関しては、選挙に対する楽観 ムードは続きそうだ。


想定レンジ上限
・ドル円、昨日高値157.34円を超えるとピボット・レジスタンス2の157.77円
・カナダドル円、1月23日高値153.43円

想定レンジ下限
・ドル円、本日安値156.52円を割り込むと日足一目均衡表・雲の上限156.19円
・カナダドル円、本日安値114.13円を割り込むと3日安値113.64円

(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。