NYマーケットダイジェスト・2日 原油急騰・株まちまち・ドル高

(2日終値)
ドル・円相場:1ドル=159.60円(前営業日比△0.78円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=184.12円(△0.11円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1539ドル(▲0.0050ドル)
ダウ工業株30種平均:46504.67ドル(▲61.07ドル)
ナスダック総合株価指数:21879.18(△38.23)
10年物米国債利回り:4.30%(▲0.02%)
WTI原油先物5月限:1バレル=111.54ドル(△11.42ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=4479.7ドル(▲133.4ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
3月米企業の人員削減数
(前年比)   ▲78.0%    ▲71.9%
2月米貿易収支
     573億ドルの赤字 547億ドルの赤字・改
前週分の米新規失業保険申請件数
        20.2万件    21.1万件

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ユーロドルは3日ぶりに反落。トランプ米大統領の演説を受けて、イランとの軍事衝突が激化するとの懸念が高まると、WTI原油先物価格が1バレル=113.97ドル前後まで急騰。欧州株相場や米株価指数先物が下落し、為替市場では「有事のドル買い」が優勢となった。20時過ぎには一時1.1509ドルと日通し安値を更新した。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。「イランはホルムズ海峡の通航を監視するため、オマーンと協定案を策定している」「これらの要件は制限を課すものではなく、通過する船舶に安全な航行を確保し、より良い状況を提供することを目的としている」との報道が伝わると、WTI原油先物が106ドル台半ばまで失速し、一時660ドル超下落したダウ平均は上げに転じた。「有事のドル買い」を巻き戻す動きが優勢になると、23時30分過ぎに1.1564ドル付近まで持ち直した。市場では「ホルムズ海峡は世界経済に大きく影響する重大な焦点であり、正常化への可能性が少しでも意識されれば投資家心理の改善につながる」との声が聞かれた。もっとも、WTI原油先物が112ドル台まで強含むとユーロドルの上値も重くなった。

・ドル円は続伸。米国とイランの紛争終結期待が後退する中、原油先物相場が急騰すると、「有事のドル買い」が先行。20時30分前に一時159.74円と日通し高値を付けた。
 ただ、ホルムズ海峡再開期待を背景にWTI原油先物が失速し、大幅に下落して始まった米国株相場が持ち直すと一転ドル売りが優勢に。24時前には159.24円付近まで下押しした。もっとも、WTI原油先物が再び強含むとドル円の下値も堅くなり、3時30分過ぎには159.73円付近まで値を上げた。

・ユーロ円は小幅ながら3日続伸。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかったが、2時30分前に一時184.20円と日通し高値を付ける場面があった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに小反落。トランプ米大統領の演説を受けて、中東での軍事衝突の激化を懸念した売りが先行すると一時660ドル超下落した。ただ、「イランはホルムズ海峡の通航を監視するため、オマーンと協定案を策定している」との報道が伝わると買い戻しが優勢となり、上げに転じる場面があった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸。大幅反落して始まったものの、ホルムズ海峡再開期待を背景に買い戻しが入ると持ち直した。

・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。WTI原油先物相場の急騰を受けて安く始まったものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げ、NY中盤には上げに転じた。そのあとは明日3日の3月米雇用統計を控えて、次第に様子見ムードが広がった。

・原油先物相場は3日ぶりに大幅反発し、清算値ペースで3年9カ月ぶりの高値をつけた。トランプ米大統領が講演でイラン攻撃を継続すると表明し、この講演を受けてイランは徹底抗戦の姿勢を示した。ホルムズ海峡の通行再開への期待感は高まらず、原油相場は大きく反発した。イランがオマーンとホルムズ海峡の安全な航行を巡り協定案を策定しているとの報道を受けて一時的に売りが入る場面もあった。

・金先物相場は反落。注目されていたトランプ米大統領の国民向け演説で、イランとの戦争終結時期が示されず、今後2-3週間で攻撃を強めたことを受けて中東紛争への警戒感が高まり、ドル高が進んだことや米利下げ観測が後退したことが金の売りにつながった。

(中村)
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