株式明日の戦略-一時下げに転じるも3桁上昇、CPIを受けた米長期金利に要注目

 12日の日経平均は3日ぶり反発。終値は324円高の62742円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり674/値下がり849と、値下がり銘柄の方が多かった。ソフトバンクGが4%を超える上昇。古河電工のストップ高を受けて、同業のフジクラが値を飛ばした。決算発表銘柄では、川崎重工、清水建設、オリックスなどが急騰。前期の着地が計画を上振れたマツダはストップ高まで買われる場面があり、今期の見通しや新中期経営計画が好感された扶桑化学工業はストップ高比例配分となった。

 一方、ファーストリテイリングが3%を超える下落。アドバンテスト、レーザーテック、ソシオネクストなど半導体株の一角が弱かった。ユーロ円建てCBを発行すると発表したJX金属が16.8%安。決算を受けてTOWAやJUKIがストップ安まで売り込まれた。前日ストップ高となったテラドローンは高く始まった後に急失速してストップ安となっており、同様にきのう賑わったドローン関連にも売りが波及した。

 日経平均はきのう同様、序盤に強く買われた後に下げに転じたが、きょうは売られっぱなしとはならず、3桁の上昇で終えた。指数の振れ幅が大きくなることはある程度許容されており、押し目は冷静に拾われている。あす13日の引け後にはソフトバンクG、15日の引け後にはキオクシアHDが決算発表を予定している。指数のボラティリティが大きい状態がもうしばらく続きそうな中、下値での買い意欲の強さが確認できたことは安心材料となる。

 本日の米国では4月の消費者物価指数(CPI)が発表される。強い結果となって米国の長期金利が大きく上昇してしまうと、米国のハイテク株には逆風となる。言い換えれば、米金利が大きく上昇しなければ米ハイテク株の強い基調が続く可能性が高いだけに、無難に消化できるかどうかが注目される。もし、結果が米国の長期金利低下を促すようなら、日米でハイテク株買いがさらに盛り上がる展開にも期待が持てる。
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