週間為替展望(豪ドル/ZAR)-ZAR、SARBの金融政策に注目

◆豪ドル、6月雇用統計を材料視
◆NZドル、4-6月期CPIで金利先高観が強まるかを見極め
◆ZAR、SARBの金融政策に注目

予想レンジ
豪ドル円 112.00-115.00円
南ア・ランド円 9.70-10.10円

7月20日週の展望
 来週の豪ドル相場は、23日に発表される6月豪雇用統計が重要な材料となるだろう。前回の雇用統計では雇用者数こそ予想を上回ったものの、非常勤雇用者数の大幅増が主因であり、労働市場の強さを示す決定的な内容にはならなかった。8月10-11日に次回理事会を控えるなか、ハンター豪準備銀行(RBA)総裁補佐の「必要な措置を講じる」とのタカ派発言はあるものの、金利先物市場では年内の利上げを見込んでおらず、追加利上げへの思惑は控えめである。そのため、雇用統計の結果が底堅くとも買い一辺倒にはなりにくい。むしろ、ニュージーランド(NZ)との金利先高観の格差が目立っており、対NZドルでの豪ドル売りが豪ドル全般の重しとなるかが注視される。

 NZドルは、21日の4-6月期消費者物価指数(CPI)に市場の関心が集まりそうだ。NZ準備銀行(RBNZ)は7月の直近会合において、予想通り政策金利を2.25%から2.50%に引き上げた。声明では、インフレ率が2026年6月期に3.9%でピークに達したのち、9月期には3.3%に低下するとの予測が示されており、今回のCPIがこの想定通りに推移しているかどうかが焦点となる。金利先物市場では年末までに控える3回会合のうち2回程度の追加利上げが織り込まれており、インフレ高止まりが確認されれば金利先高観が一段と強まり、NZドルの底堅さを支える要因となるだろう。

 南アフリカ・ランド(ZAR)は、22日の6月CPIおよび翌23日の南アフリカ準備銀行(SARB)の金融政策決定会合に注目。南アフリカでは今月から公共料金や固定資産税の引き上げが実施されたほか、中東情勢の再度の緊迫化に伴って原油先物価格が上昇傾向にあり、インフレが再び加速することへの懸念が根強く存在する。

 市場では、SARBが掲げるインフレ目標の早期達成に向け、今回の会合で現行の7.00%から7.25%への追加利上げに踏み切る公算が大きいとの見方が優勢だ。一部では現状維持を予想する慎重な声も聞かれるものの、前回の5月会合で利上げを決定した経緯や足元のインフレリスクを踏まえると、中銀の利上げ姿勢に対する期待は強い。実際にCPIが上振れして利上げが実施されれば、高金利の妙味が意識されやすく、ランドの下支え要因となる。

7月13日週の回顧
 豪ドルは底堅い動き。対ドルでは週前半に0.69ドル台で下値の堅さを確認すると0.70ドル台の大台を回復。対円でも113円台後半まで上値を伸ばし、6月5日以来の高値を更新した。ただ、対NZドルでは売りが先行している。

 ZARは対ドル・対円でともに方向感の乏しい動き。対円では9.90円を挟んだ水準でのレンジ内取引に終始し、前週につけた10円台の回復には至らなかった。(了)

(執筆:7月17日、9:00)  
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