週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、RBA金融政策に注目

◆豪ドル、RBA金融政策に注目
◆NZドル、RBNZ総裁のインフレリスク言及で上昇も買い続かず
◆ZAR、SARBは予想通りに利上げ実施

予想レンジ
豪ドル円 109.00-113.00円
南ア・ランド円 9.40-9.80円

9月28日週の展望
 来週の豪ドル相場は、重要イベントが集中するなかで荒い値動きに警戒が必要な展開となりそうだ。28-29日に開催される豪準備銀行(RBA)の理事会では、政策金利を4.60%へ引き上げることが有力視されている。市場の焦点は利上げの有無そのものよりも、声明文で今後の追加利上げ方針が示唆され、豪金利の先高観が一段と強まるかどうかに集まっている。

 現在、金利先物市場では年内に追加で1回の利上げを7割程度織り込んでいるが、30日には8月消費者物価指数(CPI)の発表も控えており、指標結果次第で市場の織り込み度が大きく揺さぶられるリスクを孕む。

 NZドル相場は、外部環境をにらんだ神経質な推移が見込まれる。今週はニュージーランド準備銀行(RBNZ)のブレマン総裁が、足もとの原油価格高騰などを理由にインフレ上振れリスクへ言及したことを受けて、一時NZドルを買い戻す動きが見られた。しかし、この上昇が一巡すると買いの勢いは長続きせず伸び悩みを見せている。発言材料を一通り消化したことで、来週はNZ独自の材料よりも、米長期金利の動向に伴うドル相場の強弱や、ドル円の動向に絡むクロス円全体の地合いをにらみながら方向感を探る展開となりそうだ。

 南アフリカ・ランド(ZAR)相場は、上値の重い伸び悩む展開が予想される。23日に公表された8月消費者物価指数(CPI)は前年比4.4%と前月(4.3%)からわずかに加速したものの、市場予想(4.5%)は下回った。同日の南アフリカ準備銀行(SARB)金融政策決定委員会(MPC)では、政策金利が7.00%から7.25%へと引き上げられた。声明文では燃料高に伴い近期のインフレ予測が引き上げられた一方、四半期予測モデル(QPM)が示す政策金利の見通しは年内を通じて現行の水準で概ね横ばい推移することが示された。

 利上げが実施されたものの、今後の継続的な引き締め期待が高まりにくい状況となったことでランド買いの推進力にはなりにくく、対ドルでの上値の重さに加え、ドル円が160円の大台を再び視野に入れたことで本邦当局による実弾介入への警戒感が対円での下押し懸念となり、足もとの相場は上値を抑えられる場面が多くなりそうだ。

9月21日週の回顧
 豪ドルは買い先行も週後半にかけて伸び悩む動きとなった。対ドルでは週後半に米長期金利が大幅に上昇したことに伴い、8月4日以来となる0.7000ドルの大台割れをうかがう展開に。対円でも112円台前半から110円台後半まで上値を切り下げる場面が見られた。

 ZARは対ドルでしばらく16.25 ZARを挟んだもみ合いとなっていたが、週後半には16.47ZAR台と8月4日以来の水準までドル高・ZAR安が進んだ。対円では23日に一時9.74円と前週末の高値9.72円を上回ったものの、その後は上値が重くなった。(了)

(執筆:9月25日、9:00)

(松井)
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