21日香港株=軟調な相場か、米長期金利の上昇が重荷

 21日の香港市場は米株安の流れを引き継いで軟調な相場か。米長期金利の指標となる米10年債利回りが2011年以来となる3.60%台に上昇したことを受け、ハイテク株を中心に高PERの銘柄が売られそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間22日午前3時に控え、積極的な売買を見送るムードが高まると予想する。

 FOMCでは、3会合連続での0.75%の利上げがほぼ確実視されている。金融引き締め強化が世界景気の減速につながるとの見方から売りが先行する展開がありそうだ。ウクライナを巡る地政学リスクの高まりも地合いを悪化させるだろう。ロシアメディアによると、同国東部を実効支配する親ロシア派がロシアへの編入の是非を問う住民投票を23-27日に実施すると表明した。

 20日のNY株式相場は主要3指数がそろって大幅に反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けた。
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