ロンドン為替見通し=英国中銀とスイス中銀の利上げ幅に要警戒か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、明日から開始予定のウクライナでの住民投票への警戒感から軟調推移が予想される。
 本日は、複数の中央銀行が政策金利を発表することで、サプライズに警戒しておきたい。

 16時30分に発表されるスイス国立銀行(中央銀行)の政策金利(中央値)では、▲0.25%から0.50%に引き上げられることが予想されている。市場では、1.00%の利上げの可能性も警戒されており、スイスショックの可能性に要警戒か。

 20時に発表される英中銀(BOE)の政策金利では、1.75%から2.25%に引き上げられることが予想されている。報道によると、英政府がイングランド銀行の量的緩和(QE)に変更を加えること、すなわち、市中銀行がイングランド銀行に預け入れる預金の一部に対する利払いの撤廃を検討しているとのことである。
 トラス英首相は、インフレ高進を招いたのはイングランド銀行の責任である、と批判しており、今後も金融政策に横槍をいれてくる可能性があることで、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)の反応に要注目か。

 ウクライナ情勢では、昨日、プーチン露大統領が軍の部分動員令を発令し、明日からはウクライナ占領地域でのロシア編入を問う住民投票が予定されている。プーチン露大統領の狙いは、住民投票により占領地をロシアに併合し、ロシア領土を防衛するために核兵器を使用する権利を得て、ウクライナが退くか、さもなければ核戦争だ、という最後通牒を突き付けることにあるらしく、ユーロの下値リスクが高まりつつある。

想定レンジ上限
・ユーロドル:9月21日の高値の0.9977ドル
・ユーロ円:9月19日の安値の142.80円
・ポンドドル:9月21日の高値の1.1385ドル
・ポンド円:一目・基準線の164.19円
・スイスフラン円:9月15日の高値の150.15円

想定レンジ下限
・ユーロドル:2002年10月28日の安値の0.9729ドル
・ユーロ円:一目・基準線の140.58円
・ポンドドル:9/7-13の上昇幅の下方倍返しの1.1074ドル
・ポンド円:9月5日の安値の160.63円
・スイスフラン円:9月19日の安値の147.94円


(山下)
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