ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ユーロドル、上値が重い

 23日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは上値が重い。2時時点では0.9707ドルと24時時点(0.9704ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。0.9733ドル付近まで買い戻されたところから、下値を広げたポンドドルにつれて再び0.9710ドル割れまで売られた。日通し安値0.9702ドルには届かなかったものの、その後の戻り幅も限られた。
 なおナーゲル独連銀総裁の発言「インフレとの闘いは成長を一時的に圧迫する可能性」「さらなる金融引き締めのステップが必要になるだろう」が伝わっている。

 ポンドドルは1.0863ドルまで下げて1985年以来の安値を再び更新し、ポンド円も一時155.66円まで売り込まれた。ユーロポンドが0.8935ポンドと21年1月以来のポンド安を記録した。英財政の悪化懸念を背景としたポンド売りが強まった。

 ユーロ円は弱含み。2時時点では139.00円と24時時点(139.04円)と比べて4銭程度のユーロ安水準。139.30円台を戻りの高値に138.98円付近まで売り押された。ダウ平均が一時700ドル超安まで下げるなど、軟調な米株を眺めながら頭が重かった。

 ドル円はじり安。2時時点では143.19円と24時時点(143.28円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。米10年債利回りの低下が重しとなったが、動意は鈍かった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.77円 - 143.33円
ユーロドル:0.9702ドル - 0.9852ドル
ユーロ円:138.91円 - 140.27円


(小針)
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