ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、上値広げる

 26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上値広げる。2時時点では144.54円と24時時点(144.35円)と比べて19銭程度のドル高水準。米10年債利回りが2010年4月以来の高水準となる3.86%台まで上昇するなど、米金利の動きに連れてドル円は144.64円まで上値を広げた。

 ユーロドルは上値が重い。2時時点では0.9621ドルと24時時点(0.9648ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ安水準だった。ポンド安や米金利高により、ユーロドルは上値が重く0.9608ドル付近まで下落した。もっとも、ユーロポンドが買われていることが支えにはなっている。
 ポンドドルは再び下げ基調に。英中銀(BOE)の緊急利上げが期待されたが、BOEからの声明が「必要なだけ政策金利を変更することに躊躇しない」などにとどまったこともあり、声明文の発表後は失望売りが入り22時前に付けた1.0931ドルを高値に1.0630ドル台まで下押しした。また、ユーロポンドも声明文発表前は0.8900ポンド近辺だったが、BOEの発表後0.90ポンド台を瞬時に回復した。
 また、米金利上昇により米株が下げ幅を広げると、リスクオフに敏感なオセアニア通貨は売られ、豪ドル/ドルは0.6443ドル、NZドル/ドルは0.5630ドル、豪ドル円は93.15円、NZドル円は81.42円まで弱含んだ。

 ユーロ円も上値が重い。2時時点では139.07円と24時時点(139.26円)と比べて19銭程度のユーロ安水準。一時買い戻されていた米株式市場が米金利上昇の影響もあり、下げ幅を広げるとユーロ円も上値が重くなり138.80円台まで弱含む場面もあった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.27円 - 144.64円
ユーロドル:0.9554ドル - 0.9710ドル
ユーロ円:137.40円 - 139.52円

(松井)
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