今日の株式見通し=堅調か 弱い米指標を受けてインフレへの過度な警戒が後退

 東京市場は堅調か。ダウ平均は金曜6日に700ドル高と大幅上昇。12月の雇用統計で賃金の伸びが鈍化したことに加え、12月ISM非製造業PMIが49.6と好不況の分かれ目となる50を割り込んだことから、金融引き締め長期化への警戒が大きく後退した。週明け9日は買い先行から失速して112ドル安の33517ドルと下落で終えたが、ナスダックはプラスを確保している。ドル円は足元131円90銭近辺で推移している。弱めの米指標を受けて米国の長期金利は低下しており、為替はドル安・円高に振れた。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて265円高の26195円、ドル建てが295円高の26225円で取引を終えた。

 弱い経済指標に対して米国株に強い買い反応が見られたことから、日本株もこれを好感した買いが入ると予想する。今週は12日に注目の米12月消費者物価指数(CPI)が発表されるが、「CPIも強い結果にはならないのではないか、その場合、さらなる米国株の買い材料になるのではないか」といった見方が浮上しやすい局面。日本株は昨年後半以降、さえない地合いが続いていたこともあり、売り方の買い戻しも入りやすい。週明けのダウ平均が下落するなど米国株もまだ不安定で、高くなったところでは戻り売りも出てくると思われる。ただ、日経平均は先週、昨年10月安値を下回ることなく下げ渋ったことから、きょうは上げやすく下げづらい地合いが続くだろう。予想レンジは26100円-26400円
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。