東京外国為替市場概況・10時 ドル円、下げ幅拡大

 7日の東京外国為替市場でドル円は下げ幅を拡大。10時時点では148.88円とニューヨーク市場の終値(149.38円)と比べて50銭程度のドル安水準だった。30年債入札を控え債券相場が下落すると、円買いが徐々に進んだ。昨日安値149.10円を下抜けると、目先のストップロスを巻き込み149円を割り込んだ。東京仲値前には更に下げ幅を拡大し、約1カ月ぶりとなる148.88円まで弱含んだ。厚労省発表の1月の毎月勤労統計が+2.0%となり市場予想+1.2%を上回ったことも、本邦債券の売りを促したとの声もあった。なお、実質賃金は22カ月連続でマイナスとなった。

 ユーロドルは底堅い。10時時点では1.0903ドルとニューヨーク市場の終値(1.0899ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。対円でのドル売りが支えとなり1.0907ドルまでじり高になり底堅さを維持している。もっとも、昨日高値1.0915ドルを上抜けるほどの勢いはなかった。

 ユーロ円は弱含み。10時時点では162.33円とニューヨーク市場の終値(162.81円)と比べて48銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の値動きに連れて162.33円まで弱含んだ。最高値を更新して始まった日経平均が、上昇幅を縮小していることも重しになった。なお、クロス円は総じて軟調に推移し、ポンド円は189.64円、豪ドル円は97.84円、NZドル円は91.31円まで弱含んだ。

 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.88円 - 149.38円
ユーロドル:1.0896ドル - 1.0907ドル
ユーロ円:162.33円 - 162.85円


(松井)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。