ユーロドル、持ち直す 1.0908ドルと日通し高値

 ユーロドルは持ち直した。欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で、市場予想通り政策金利を4.50%で据え置くことを決めたと発表。声明では「前回理事会以降、インフレはさらに低下した」としたうえで、今年のインフレ率見通しを従来の2.7%から2.3%に下方修正した。ECBの利下げ観測が高まると全般ユーロ売りが先行し、一時1.0868ドルまで値を下げた。なお、短期金融市場では年内に想定される利下げ幅が1%と0.25%の利下げが4回実施されることを織り込んだ。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ラガルドECB総裁が理事会後の会見で「インフレに関する確信は十分ではない」「ECBの景気抑制的な政策の時期は当面続くだろう」「6月にはさらにデータが得られると幅広い合意」などと発言したことを受けた。23時30分過ぎには1.0908ドルと日通し高値を更新した。


(中村)
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