ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、底堅い

 14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い動き。24時時点では148.11円と22時時点(147.85円)と比べて26銭程度のドル高水準だった。「日銀は来週18-19日に開く金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除する方向で調整に入った」「長期金利を0%に誘導する長短金利操作(YCC)の撤廃を含めて、大規模金融緩和の正常化に踏み切ることを検討」との一部報道をきっかけに円買い・ドル売りが先行。22時30分前に一時147.44円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。2月米卸売物価指数(PPI)の上振れをきっかけに米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.29%台まで大幅に上昇すると全般ドル買いが活発化。23時30分前に一時148.19円と日通し高値を更新した。

 ユーロドルは軟調。24時時点では1.0898ドルと22時時点(1.0930ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ安水準だった。米PPIの上振れで米長期金利が上昇するとドル全面高の展開となった。24時前に一時1.0896ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.24まで上昇した。

 ユーロ円は下げ渋り。24時時点では161.41円と22時時点(161.59円)と比べて18銭程度のユーロ安水準。「日銀は来週、マイナス金利政策を解除する方向で調整に入った」との報道をきっかけに円買いが先行すると一時161.11円と日通し安値を付けた。ただ、ドル円の持ち直しに伴う円売り・ユーロ買いが出ると161円台半ばまで下げ幅を縮めている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.44円 - 148.19円
ユーロドル:1.0896ドル - 1.0955ドル
ユーロ円:161.11円 - 161.91円

(中村)
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