東京マーケットダイジェスト・19日 円安・株高

(19日15時時点)
ドル円:1ドル=150.30円(前営業日NY終値比△1.15円)
ユーロ円:1ユーロ=163.29円(△1.12円)
ユーロドル:1ユーロ=1.0864ドル(▲0.0008ドル)
日経平均株価:40003.60円(前営業日比△263.16円)
東証株価指数(TOPIX):2750.97(△28.98)
債券先物6月物:145.68円(△0.25円)
新発10年物国債利回り:0.725%(▲0.030%)
ユーロ円TIBOR3カ月物:0.09800%(△0.01000%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)        <発表値>   <前回発表値>
日銀金融政策決定会合(日銀金融市場調節目標)   
                  0.00-0.10% 政策金利残高▲0.10%
1月鉱工業生産・確報値
前月比                ▲6.7%     ▲7.5%
前年比                ▲1.5%     ▲1.5%
1月設備稼働率 (前月比)        ▲7.9%    0.2%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は堅調。日銀は金融政策決定会合で当座預金のうち政策金利残高に対する金利を-0.1%から0-0.1%に引き上げると決定し、イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)を撤廃した。ただ、決定内容は予想通りであったほか、声明文で「当面、緩和的な金融環境が継続すると考えている」との言及もあったことから、相場は円売りで反応。一時150.44円まで上値を伸ばした。

・豪ドル米ドルは弱含み。豪準備銀行(RBA)は市場予想通りに政策金利を4.35%で据え置くことを決定したが、声明文では前回まで言及していた追加利上げの可能性に関する文言を削除した。豪ドル米ドルは売りに押されて0.6514米ドルまで下押し。一方、豪ドル円は全般に円売りが進んだ影響から98.09円まで上昇した。

・ユーロ円は堅調。日銀の金融政策決定後に円売りが強まった流れに沿って163.43円まで値を上げた。

・ユーロドルは小安い。対円や対豪ドルなどでドル買いが出た影響もあり、1.0862ドルまで下押しした。

・日経平均株価は続伸。前日に1000円超の大幅上昇となった反動から売り先行となったものの、日銀の金融政策公表後は外国為替市場で円安・ドル高が進んだことを手掛かりに買い戻しが入った。輸出関連株の上昇が相場を押し上げたほか、日経平均先物の売りを進めていた向きが買い戻しを余儀なくされたこともあり、再び4万円の大台を回復して高値引けとなった。

・債券先物相場は続伸。日銀のマイナス金利解除などの決定が市場の予想通りであったほか、声明で「緩和的な金融環境が継続する」との説明もあったことから買いが入った。一時145円79銭まで上昇する場面も見られた。

(岩間)
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