ニューヨーク外国為替市場概況・8日 ドル円、続伸

 8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は151.82円と前営業日NY終値(151.62円)と比べて20銭程度のドル高水準だった。米利下げ開始時期が後ずれするとの観測が高まる中、米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.4621%前後と昨年11月以来の高水準を更新すると円売り・ドル買いが先行。21時過ぎに一時151.94円と日通し高値を付けた。
 ただ、米10年債利回りが4.40%台まで上昇幅を縮めるとドル円にも売りが出て、151.72円付近まで伸び悩んだ。政府・日銀による為替介入への警戒感が根強い中、3月27日に付けた34年ぶりの高値151.97円がレジスタンスとして意識された面もあった。

 ユーロドルは上昇。終値は1.0859ドルと前営業日NY終値(1.0837ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ高水準だった。米国での利下げ時期が先送りされるとの見方から、欧州市場では一時1.0821ドルと日通し安値を付けたものの、NY市場に入ると買い戻しが優勢に。米長期金利が上昇幅を縮めたことなどを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが入った。前週末の高値1.0848ドルを上抜けると一時1.0862ドルまで上値を伸ばした。

 ユーロ円は続伸。終値は164.86円と前営業日NY終値(164.32円)と比べて54銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの上昇につれたユーロ買いが入ったほか、欧州株高に伴うリスク・オンの円売りが出ると、取引終了間際に一時164.91円と日通し高値を付けた。
 ユーロ円以外のクロス円も底堅く推移した。ポンド円は一時192.19円、豪ドル円は100.32円、NZドル円は91.64円、カナダドル円は111.90円、メキシコペソ円は9.31円まで値を上げた。

本日の参考レンジ
ドル円:151.57円 - 151.94円
ユーロドル:1.0821ドル - 1.0862ドル
ユーロ円:164.19円 - 164.91円

(中村)
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