10日の主な要人発言(時間は日本時間)(1)

10日09:08 植田日銀総裁
「当面は緩和的な金融環境が継続すると考えている」
「2%物価目標の持続・安定的な実現が見通せる状況に至った」
「基調的な物価は現在ではまだ2%に届いていない」
「基調的な物価が徐々に2%へ収束していく見通しを持っている」
「基調物価が2%を大きく超えれば、急激な利上げが必要となる可能性がある」
「厳格なインフレターゲットを目指しているわけではない」
「2%の物価目標はグローバルスタンダードであり適切」
「景気、一部に弱めの動き見られるが緩やかに回復している」
「春闘の最近のデータから、賃金と物価の好循環の強まりが確認されてきている」

10日11:05 ニュージーランド準備銀行(RBNZ)声明
「生産能力への圧力とインフレをさらに軽減するには、引き続き制限的な金融政策スタンスが必要」
「現在の消費者物価インフレ率は依然として委員会の目標範囲である1-3%を上回っている」
「委員会は政策金利を一定期間にわたって制限的な水準に維持することで、消費者物価インフレ率を1-3%の目標範囲内に戻すことができると確信している」
「全体としてリスクのバランスは2月の声明以来ほとんど変わっていないということで委員は同意」
「サービスインフレの持続が依然としてリスクであり、商品インフレは依然として高止まりしている」
「世界成長が低迷する環境下で継続的な制限的政策が続けば、予想よりも急速なインフレ低下につながる可能性がある」

10日22:48 カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
「世界経済は約3%の成長を続けるとともに、大半の先進国のインフレが徐々に緩和すると予想」
「米国経済は、回復力のある消費と堅調な企業支出と政府支出に支えられ、予想よりも好調であることが再び示された」
「米GDP成長率は今年下半期に鈍化すると予想されているが、1月予想よりは依然として強い」
「ユーロ圏は現在の低成長から徐々に回復すると予想」
「原油価格は上昇し、1月想定より平均約5ドル高となっている」
「1月以降、利回りは上昇したが、企業の信用スプレッドの縮小と株式市場の急騰により、全体的な金融状況は緩和した」
「インフレ率は2025年に中銀の目標に達すると予想」
「労働市場の状況が引き続き緩和していることを幅広い指標が示唆」
「雇用の伸びは生産年齢人口に比べて遅く、失業率は徐々に上昇し、3月には6.1%に達した。最近、賃金圧力が緩和している兆候がいくつか見られる」
「経済成長は2024年に加速すると予測」
「2024年のGDP成長率を1.5%、2025年に2.2%、2026年に1.9%と予測」
「2月CPIインフレ率は2.8%に減速し、物価圧力の緩和が財やサービス全体にわたってより広範に広がっている」
「今年上期のCPIインフレ率は3%近くとなり、下半期には2.5%を下回り、2025年には2%のインフレ目標に到達すると予想」
「理事会は政策金利を5%に維持し、バランスシートの正常化を継続することを決定」
「インフレ率は依然高すぎる、リスクは残っているものの、CPIとコアインフレ率はここ数カ月でさらに低下している」
「理事会はこの低下の勢いが持続しているという証拠を模索」
「理事会は特にコアインフレの推移に注目しており、経済における需要と供給のバランス、インフレ期待、賃金上昇率、企業の価格設定行動に引き続き焦点を当てる」
「物価安定を回復するという確固たる決意を維持」

10日23:47 マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁
「6月利下げは可能性の範囲内」
「予想通りの展開になれば、利下げが適切になるだろう」
「インフレ指標全体に進展が見られる」
「企業の価格設定が正常化し始めている」
「インフレのモメンタムが低下したのは最近のこと」

※時間は日本時間


(中村)
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