予想とまとめ

【NY為替予想】ISM製造業景気指数とパウエルFRB議長の講演に注目
2023/12/01 20:30
 本日のNY時間では注目経済指標の発表と、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えていることで、引き続き予断を許さない展開となりそうだ。

 経済指標では、11月の米製造業PMIの改定値、11月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数、10月米建設支出などが発表される。PMIは改定値なことで、よほど速報値と乖離がない限り反応は限られるだろう。よって、最大の注目はISM製造業景気指数になるか。前回はヘッドラインや構成要素の雇用指数が予想を下回る一方、支払価格や新規注文は予想を上回る結果となった。ヘッドラインの数字だけではなく、構成内容を注意深く見て反応する必要がありそうだ。

 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演は、ジョージア州のスペルマン大学で炉辺談話という形式で行われる。これまで前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)以後は、米金利は低下傾向にあったが、昨日来年FOMCの投票権を持つデイリー米サンフランシスコ連銀総裁は「現時点では利下げについて全く考えていない」と発言するなど、過度の引き下げ期待を打ち消しそうとしている。もっとも、CMEグループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、来年5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げ予想が80%弱となり、1カ月前の41%弱と比較すると依然として来年中旬の利下げ期待が高い。この流れをパウエルFRB議長がデイリー氏同様に止めに行くのか否かが注目される。
 なお、今週末からFRBはブラックアウト期間に入る。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値目途は、昨日高値148.51円。その上は日足一目均衡表・基準線149.29円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目途は、日足一目均衡表・雲下限147.62円。その下は昨日安値146.85円。

今日のイベントスケジュール

9日 (時間は日本時間)
国内
08:303月毎月勤労統計(現金給与総額、予想:前年比2.5%)
08:303月家計調査(消費支出、予想:前年比0.2%)
08:504月外貨準備高
14:003月景気動向指数速報値(予想:先行107.5/一致115.9)
海外
15:004月ノルウェー消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.6%/前年比2.5%)
15:00レーン・フィンランド中銀総裁、講演
16:004月スイスSECO消費者信頼感指数(予想:▲33.0)
16:003月トルコ鉱工業生産
17:40ベイリー英中銀(BOE)総裁、講演
18:55バー米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
19:45クーグラーFRB理事、講演
20:15ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミスト、講演
21:004月ブラジルIBGE消費者物価指数(IPCA、予想:前年同月比5.52%)
21:304月カナダ雇用統計(予想:新規雇用者数変化0.50万人/失業率6.8%)
21:30ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、あいさつ
21:30バーキン米リッチモンド連銀総裁、イベントに参加
22:10シムカス・リトアニア中銀総裁、講演
23:00グールズビー米シカゴ連銀総裁、あいさつ
10日
00:30ウォラーFRB理事、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、パネルディスカッションに参加
ロシア(戦勝記念日)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2025/05/09 08:33
レジスタンス2 147.35(2/12-4/22下落幅の半値戻し)
レジスタンス1 146.54(3/11安値)
前日終値 145.91
サポート1 145.14(5/8レンジ61.8%水準)
サポート2 144.36(5日移動平均線)
ユーロドル ユーロドル
2025/05/09 08:34
レジスタンス2 1.1378(5/7高値)
レジスタンス1 1.1317(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1228
サポート1 1.1135(ピボット・サポート2)
サポート2 1.0943(4/10安値)
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