ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、やや弱含み

 11日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルはやや弱含み。24時時点では1.0924ドルと22時時点(1.0929ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇に転じると全般ドル買いが先行。前週末の安値1.0921ドルを下抜けて一時1.0916ドルまで値を下げた。

 ドル円は下値が堅い。24時時点では146.99円と22時時点(146.82円)と比べて17銭程度のドル高水準だった。対ユーロなどでドル買いが進んだ流れに沿って円売り・ドル買いが先行。米長期金利の上昇も相場の支援材料となり、24時前に147.15円付近まで値を上げた。ただ、週明け早朝取引で付けた日通し高値147.16円を上抜けることは出来なかった。

 ユーロ円はもみ合い。24時時点では160.57円と22時時点(160.47円)と比べて10銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

 代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは堅調。対ドルで一時7万2385ドル前後、対円で1061万円台と史上最高値を更新した。かつてビットコインをはじめとする暗号資産に懐疑的だったトランプ前大統領が「大統領としてビットコインやその他の仮想通貨を取り締まらない」意向を示唆したことが好感されたようだ。
 なお、ロンドン証券取引所はこの日、ビットコインとイーサの上場投資証券(ETN)の承認申請受け付けを開始すると発表した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.49円 - 147.16円
ユーロドル:1.0916ドル - 1.0953ドル
ユーロ円:160.22円 - 161.14円

(中村)
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