ロンドン為替見通し=ユーロドル、下値を警戒した動きが続くか

 本日のロンドン為替市場でユーロドルは下値を警戒した動きとなるか。重要な経済指標も予定されておらず、金融当局者の講演も少ないことから、基本的には先週後半からのユーロ安ドル高の流れが続くと見込む。

 テクニカル水準を確認しておくと、目先の戻りめどとしては1.0830ドル台で下向きの200日移動平均線。そこを超えても、1.0870-80ドル台に控える日足一目均衡表・基準線や転換線、21・90日移動平均線が意識されそうだ。先週引け水準の下では、先週末に踏みとどまった1.08ドルを割り込んだところに日足一目・雲の下限が位置する。雲をしっかり下回り始めるようだと、2月半ば以来の1.06ドル台も視野に入ってくるだろう。

 先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て、「次の一手は利下げ」に変わりないものの、金利引き下げペースが緩やかになるとの見方が強まった。一方で、ユーロ圏インフレの鈍化基調を背景に、欧州中央銀行(ECB)の早期利下げ観測が再び高まりつつある。先週末には、ECB政策委員会メンバーの1人が「早ければ4月に利下げに踏み切る可能性を排除すべきではない」と発言したことも伝わった。ラガルドECB総裁も先週、特定の金利軌道を事前に約束しないとしながらも、利下げ後について言及している。

 本日は、タカ派として知られるホルツマン・オーストリア中銀総裁が講演予定。これまで金利引き下げを否定する発言が目立っていたが、先週は6月までデータを待つべきとしながらも、利下げは準備中と述べていた。スイス中銀が利下げを決定し、英中銀もハト派に傾くなか、ECBへの利下げ圧力も徐々に高まっていきそうだ。

 先週の英中銀・金融政策委員会(MPC)を経て、英金利先安観が拡大中。これまで夏頃の利下げを見込んでいた一部の英金融大手からは、6月がほぼ確実、5月でさえも金利をいじってくる可能性もあるとの見通しが示された。思惑が先行し過ぎることには注意が必要だが、ポンドドルも上値は暫く重そうだ。

想定レンジ上限
・ユーロドル、日足一目均衡表・転換線1.0883ドル
・ポンドドル、日足一目均衡表・基準線1.2735ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、2月14日安値1.0695ドル
・ポンドドル、2月5日安値1.2519ドル


(小針)
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