欧州マーケットダイジェスト・26日 株高・金利低下・ドル高

(26日終値:27日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=151.56円(26日15時時点比△0.19円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.15円(▲0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0830ドル(▲0.0017ドル)
FTSE100種総合株価指数:7930.96(前営業日比△13.39)
ドイツ株式指数(DAX):18384.35(△123.04)
10年物英国債利回り:3.971%(▲0.017%)
10年物独国債利回り:2.350%(▲0.022%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
4月独消費者信頼感指数(Gfk調査)  ▲27.4      ▲28.8・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ポンドドルは上値が重かった。マン英中銀金融政策委員会(MPC)委員が「市場が現在織り込んでいる利下げは多過ぎる」「ある意味では市場が既に利下げを行っているため、BOEが利下げをする必要がない」と述べ、市場の利下げ期待をけん制するとポンド買いが先行。19時30分過ぎに一時1.2668ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、米長期金利の上昇などを背景にポンド売り・ドル買いが優勢になると徐々に弱含んだ。月末・期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると一時1.2622ドルと日通し安値を更新した。

・ユーロドルも上値が重かった。19時30分過ぎに一時1.0864ドルと日通し高値を付けたものの、米長期金利が上昇すると次第にユーロ売り・ドル買いに傾いた。月末・期末が接近する中、ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いが入ると一時1.0824ドルと日通し安値を更新した。
 なお、ミューラー・エストニア中銀総裁は「利下げ開始可能な地点に近づいている」などと話した。

・ドル円はじり高。ポンドやユーロなどに対してドル売りが先行すると、ドル円にも売りが出て一時151.21円まで値を下げたものの、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出たほか、ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いが入ると前日の高値151.54円を上抜けて一時151.60円まで上値を伸ばした。
 なお、本日発表の2月米耐久財受注額は予想を上回った一方、3月米消費者信頼感指数は予想を下回るなど強弱入り混じる結果となった。

・ユーロ円は一進一退。日本時間夕刻に一時163.96円と日通し安値を付けたものの、21時30分過ぎには164.41円と日通し高値を付けた。ただ、1時30分前には164.01円付近まで下押しした。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

・ロンドン株式相場は反発。マン英中銀MPC委員が「市場が現在織り込んでいる利下げは多過ぎる」「ある意味では市場が既に利下げを行っているため、BOEが利下げをする必要がない」と述べ、市場の利下げ期待をけん制すると下げに転じる場面もあったが、終盤持ち直した。

・フランクフルト株式相場は6日続伸し、史上最高値を更新した。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる中、この日も株買いが続いた。半導体大手のインフィニオン・テクノロジーズ(1.54%高)などテクノロジー関連や資本財関連の銘柄を中心に買いが入った。

・欧州債券相場は下落。ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方から、独国債が買われた。


(中村)
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