欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、弱含み

 9日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。22時時点では155.70円と20時時点(155.91円)と比べて21銭程度のドル安水準だった。NY勢の参入後も155.90円前後で底堅く推移していたが、米指標後は売りに押される展開となった。前週分の新規失業保険申請件数が予想より弱い結果となったことを受けて、米10年債利回りが4.51%台から4.47%台まで低下するなか、一時155.52円付近まで売りに押される場面もあった。

 ポンドドルは荒い値動き。英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨で利下げ主張派が前回の1名から2名へと増えたことを受け、一時は1.2446ドルまで下押し。ただ、その後は次第に下値を切り上げる動きとなり、22時前には1.2512ドルの高値まで反発した。
 なお、ベイリー英中銀(BOE)総裁は記者会見で「まだ金利を引き下げる段階には達していない」「今後数四半期の間に金利の引き下げが必要になる可能性が高い」「現在市場金利に織り込まれている以上の利下げが必要になる可能性がある」などの見解を示した。

 ユーロドルは一転上昇。22時時点では1.0759ドルと20時時点(1.0734ドル)と比べて0.0025ドル程度のユーロ高水準だった。欧州時間からのさえない動きが続き、21時前に1.0724ドルの安値をつけたが、米指標発表後はドル売りの流れに沿って1.0762ドルの高値まで反発した。

 ユーロ円は22時時点では167.52円と20時時点(167.36円)と比べて16銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの上昇につれて167.53円まで値を上げた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.17円-155.95円 
ユーロドル:1.0724ドル-1.0762ドル 
ユーロ円:166.75円-167.53円

(岩間)
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