東京外国為替市場概況・12時 ドル円、神経質な動き

 16日の東京外国為替市場でドル円は神経質な動き。12時時点では154.01円とニューヨーク市場の終値(154.88円)と比べて87銭程度のドル安水準だった。10時30分過ぎまで下値を何度か試すも、仲値付近でつけた153.60円割れには失敗。底打ち感が漂い始めると買い戻し優勢となり、154.31円近辺まで持ち直した。もっとも低下基調の米長期金利に頭を抑えられ、一巡後は153.80円台まで再びドル安に傾くなど値幅を伴う動きが続いた。

 豪ドルは下押し。10時30分に発表された4月豪雇用統計では失業率が4.1%と予想より悪化。新規雇用者数は改善していたものの、常勤雇用者数は減少していた。結果を受けて豪・中長期金利が低下し、豪ドルも対ドルでは0.6677ドルまで下落し、対円でも一時102.81円まで売られる場面があった。

 ユーロ円は上値が重い。12時時点では167.67円とニューヨーク市場の終値(168.58円)と比べて91銭程度のユーロ安水準だった。豪雇用データを受けて豪ドル円が弱含んだことにつれて下押すも、仲値付近でつけた167.33円の手前で支えられた。その後はドル円に追随し、一時167.90円台まで買い戻された後は167.50円台まで再び上値を切り下げた。

 ユーロドルは12時時点では1.0887ドルとニューヨーク市場の終値(1.0884ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。1.09ドルの手前で上昇が一服している。
 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.60円-154.88円 
ユーロドル:1.0879ドル-1.0895ドル 
ユーロ円:167.33円-168.60円


(小針)
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