11日香港株=反落か、米中貿易摩擦の激化を懸念

 11日の香港市場は、前日の米株式相場が下落した流れを引き継いで反落か。トランプ米政権の関税政策を巡る不透明感と中国との貿易戦争激化が改めて警戒されそうだ。米ホワイトハウスは10日、中国からの輸入品に課す関税が累計145%になると明らかにした。以前に発表していた125%は2-3月に導入した追加関税20%への上乗せ分だと説明した。中国は報復として10日に米国の輸入品に84%の追加関税を発動している。

 米長期金利の上昇も地合いの悪化につながるだろう。10日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りは前日の4.396%から4.426%に上昇して終えた。市場では中国による米国債の売却懸念が米債相場の重荷になっているとの声もあった。

 10日のNY株式相場はダウ平均とナスダック総合がともに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)、美団(03690)、金融株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)、中国銀行(03988)、中国建設銀行(00939)が香港終値を下回った半面、新エネルギー車大手のBYD(01211)が上回って引けた。
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