ニューヨーク外国為替市場概況・24日 ドル円、3日ぶり反落

 24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は142.63円と前営業日NY終値(143.45円)と比べて82銭程度のドル安水準だった。3月米中古住宅販売件数が年率換算で402万件と予想の413万件を下回ったことが分かると一時142.28円と日通し安値を付けた。
 ただ、一目均衡表転換線が位置する142.10円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。安く始まったダウ平均が上げに転じるなど、米国株相場が底堅く推移したことも相場を下支えした。トランプ米大統領が「我々は中国と会談している」と明らかにすると、米株価が一段高となりドル円にも買いが集まった。2時30分前には一時142.83円付近まで下値を切り上げた。
 なお、日本時間夕刻には中国政府が「中国と米国の間では、経済や貿易に関する交渉はまったく行われていない」と表明していた。

 オセアニア通貨は堅調だった。米中貿易摩擦の緩和期待を背景にダウ平均が一時550ドル超上昇すると、リスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に買いが入った。豪ドル米ドルは0.6413米ドル、NZドル米ドルは0.6001米ドルまで上げたほか、豪ドル円は91.46円、NZドル円は85.60円と日通し高値を更新した。

 ユーロドルは3日ぶりに反発。終値は1.1390ドルと前営業日NY終値(1.1316ドル)と比べて0.0074ドル程度のユーロ高水準となった。0時30分過ぎには1.1348ドル付近まで下押ししたものの、引けにかけては強含んだ。米国株相場の上昇を受けて、対オセアニア通貨中心にドル安が進んだ影響を受けた。4時30分過ぎには一時1.1398ドルと日通し高値を更新した。

 ユーロ円は小幅ながら続伸。終値は162.41円と前営業日NY終値(162.35円)と比べて6銭程度のユーロ高水準。22時前に一時161.87円付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値161.85円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米国株の上昇も買いを促し、5時過ぎには162.50円と日通し高値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:142.28円 - 143.46円
ユーロドル:1.1316ドル - 1.1398ドル
ユーロ円:161.85円 - 162.50円

(中村)
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