欧州マーケットダイジェスト・30日 株高・金利低下・ユーロ安
(30日終値:1日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=142.84円(30日15時時点比△0.34円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.98円(▲0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1345ドル(▲0.0037ドル)
FTSE100種総合株価指数:8494.85(前営業日比△31.39)
ドイツ株式指数(DAX):22496.98(△71.15)
10年物英国債利回り:4.441%(▲0.039%)
10年物独国債利回り:2.444%(▲0.053%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
1-3月期仏国内総生産(GDP)速報値
(前期比) 0.1% ▲0.1%
4月独輸入物価指数
(前月比) ▲1.0% 0.3%
4月独小売売上高
(前月比) ▲0.2% 0.2%・改
4月英ネーションワイド住宅価格
前月比 ▲0.6% 0.0%
4月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) 0.5% 0.2%
1-3月期独国内総生産(GDP)速報値(季節調整済)
(前期比) 0.2% ▲0.2%
1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値
(前期比) 0.4% 0.2%
(前年比) 1.2% 1.2%
4月独消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) 0.4% 0.3%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は伸び悩み。英FTSE100指数が13日続伸したほか、独DAX指数が7日続伸するなど、欧州株相場が底堅く推移するとリスク・オンの円売り・ドル買いが先行。前日の高値142.76円を上抜けて一時143.15円まで上値を伸ばした。
ただ、NYの取引時間帯に入ると上値が重くなった。4月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が6.2万人増と予想の11.5万人増を下回ったほか、1-3月期米国内総生産(GDP)速報値が年率換算で前期比0.3%減と予想の0.2%増を下回り、約3年ぶりにマイナス成長に陥ったことを受けた。月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローが観測されると一時142.52円付近まで下押しした。
なお、米経済活動の3分の2超を占める個人消費は前期比年率1.8%増と予想の1.2%増を上回り、米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安として注目する食料とエネルギーを除くコア個人消費支出(PCE)指数は前期比年率3.5%上昇と予想の3.2%上昇を上回った。
・ユーロドルは上値の重さが目立った。16時前に1.1399ドルまで上昇したものの、節目の1.1400ドル手前で上昇は一服。NY市場に入ると低調な米経済指標を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが入ったほか、ロンドン・フィキシングに絡んだドル売りのフローが観測されたものの、フィキシングを通過したあとは全般ユーロ売りが優勢となり、一時1.1324ドルと日通し安値を更新した
なお、ユーロ豪ドルは一時1.7708豪ドル、ユーロNZドルは1.9100NZドル、ユーロカナダドルは1.5646カナダドル、ユーロスイスフランは0.9330スイスフランまで下落した。
もっとも、24・25日の安値1.1316ドルがサポートとして働くと1.1365ドル付近まで下げ渋った。
・ユーロ円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時162.65円と日通し高値を付けたものの、そのあとは弱含む展開に。ダウ平均が一時780ドル超下落するなど、米株式相場が軟調に推移するとリスク回避の円買い・ユーロ売りが先行。フィキシング通過後に全般ユーロ売りが強まると、一時161.71円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は13日続伸。好業績を発表したグラクソスミスクラインなど医薬品株を中心に買いが入った。ユニリーバやブリティッシュ・アメリカン・タバコなど生活必需品株も買われた。ただ、足もとで相場上昇が続いているだけに、短期的な過熱感から利益確定目的の売りが出ると下げに転じる場面もあった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたことも相場の上値を抑えた。
・フランクフルト株式相場は7日続伸。米国株相場の下落につれた売りが出ると下げに転じる場面もあったが、月末を迎えて機関投資家のリバランス(資産配分の調整)に伴う買いが入ると持ち直した。個別ではドイツ証券取引所(3.73%高)やラインメタル(3.13%高)、ボノビア(2.81%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=142.84円(30日15時時点比△0.34円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.98円(▲0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1345ドル(▲0.0037ドル)
FTSE100種総合株価指数:8494.85(前営業日比△31.39)
ドイツ株式指数(DAX):22496.98(△71.15)
10年物英国債利回り:4.441%(▲0.039%)
10年物独国債利回り:2.444%(▲0.053%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
1-3月期仏国内総生産(GDP)速報値
(前期比) 0.1% ▲0.1%
4月独輸入物価指数
(前月比) ▲1.0% 0.3%
4月独小売売上高
(前月比) ▲0.2% 0.2%・改
4月英ネーションワイド住宅価格
前月比 ▲0.6% 0.0%
4月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) 0.5% 0.2%
1-3月期独国内総生産(GDP)速報値(季節調整済)
(前期比) 0.2% ▲0.2%
1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値
(前期比) 0.4% 0.2%
(前年比) 1.2% 1.2%
4月独消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) 0.4% 0.3%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は伸び悩み。英FTSE100指数が13日続伸したほか、独DAX指数が7日続伸するなど、欧州株相場が底堅く推移するとリスク・オンの円売り・ドル買いが先行。前日の高値142.76円を上抜けて一時143.15円まで上値を伸ばした。
ただ、NYの取引時間帯に入ると上値が重くなった。4月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が6.2万人増と予想の11.5万人増を下回ったほか、1-3月期米国内総生産(GDP)速報値が年率換算で前期比0.3%減と予想の0.2%増を下回り、約3年ぶりにマイナス成長に陥ったことを受けた。月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローが観測されると一時142.52円付近まで下押しした。
なお、米経済活動の3分の2超を占める個人消費は前期比年率1.8%増と予想の1.2%増を上回り、米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安として注目する食料とエネルギーを除くコア個人消費支出(PCE)指数は前期比年率3.5%上昇と予想の3.2%上昇を上回った。
・ユーロドルは上値の重さが目立った。16時前に1.1399ドルまで上昇したものの、節目の1.1400ドル手前で上昇は一服。NY市場に入ると低調な米経済指標を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが入ったほか、ロンドン・フィキシングに絡んだドル売りのフローが観測されたものの、フィキシングを通過したあとは全般ユーロ売りが優勢となり、一時1.1324ドルと日通し安値を更新した
なお、ユーロ豪ドルは一時1.7708豪ドル、ユーロNZドルは1.9100NZドル、ユーロカナダドルは1.5646カナダドル、ユーロスイスフランは0.9330スイスフランまで下落した。
もっとも、24・25日の安値1.1316ドルがサポートとして働くと1.1365ドル付近まで下げ渋った。
・ユーロ円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時162.65円と日通し高値を付けたものの、そのあとは弱含む展開に。ダウ平均が一時780ドル超下落するなど、米株式相場が軟調に推移するとリスク回避の円買い・ユーロ売りが先行。フィキシング通過後に全般ユーロ売りが強まると、一時161.71円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は13日続伸。好業績を発表したグラクソスミスクラインなど医薬品株を中心に買いが入った。ユニリーバやブリティッシュ・アメリカン・タバコなど生活必需品株も買われた。ただ、足もとで相場上昇が続いているだけに、短期的な過熱感から利益確定目的の売りが出ると下げに転じる場面もあった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたことも相場の上値を抑えた。
・フランクフルト株式相場は7日続伸。米国株相場の下落につれた売りが出ると下げに転じる場面もあったが、月末を迎えて機関投資家のリバランス(資産配分の調整)に伴う買いが入ると持ち直した。個別ではドイツ証券取引所(3.73%高)やラインメタル(3.13%高)、ボノビア(2.81%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇した。
(中村)