ロンドン為替見通し=ロンドン休場の中、欧米貿易交渉関連のヘッドラインに要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、ロンドン市場がアーリーメイバンクホリデーの休場で閑散取引が予想される中、欧米貿易交渉関連のヘッドラインに注目することになる。

 今週、欧州連合(EU)は、米国との貿易協議を再始動させるための提案をまとめた文書をトランプ政権に提示する方針であり、文書には、貿易および非関税障壁の低減や対米投資の拡大、米国産の液化天然ガス(LNG)の購入などが盛り込まれる見通しとなっている。

 EU側からの歩み寄りが窺える内容となっており、難航してきた欧米貿易交渉が合意に向けて前進するのか否か、関連ヘッドラインに注目しておきたい。

 また、今週は、明日から欧州中央銀行(ECB)理事会の特別会合が開催される。通常の特別会合では、金融政策の協議は行われないが、ベッセント米財務長官がECBの追加利下げに言及していたことで、ECB高官の反応には警戒しておきたい。
 市場では、年内2-3回程度の利下げが予想されている。

想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1353ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:164.63円(5/2高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1176ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:162.91円(日足一目均衡表・転換線)


(山下)
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