NYマーケットダイジェスト・5日 株安・金利上昇・円高・原油安

(5日終値)
ドル・円相場:1ドル=143.70円(前営業日比▲1.26円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.61円(▲1.19円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1315ドル(△0.0018ドル)
ダウ工業株30種平均:41218.83ドル(▲98.60ドル)
ナスダック総合株価指数:17844.24(▲133.49)
10年物米国債利回り:4.34%(△0.03%)
WTI原油先物6月限:1バレル=57.13ドル(▲1.16ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3322.3ドル(△79.0ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
4月米サービス部門PMI改定値
         50.8       51.4
4月米総合PMI改定値
         50.6       51.2
4月米ISM非製造業指数
         51.6       50.8

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は続落。NY勢参入後もドル売りが継続し、前週末の安値143.73円を下抜けると一時143.54円まで値を下げた。
 ただ、23時発表の4月米ISM非製造業指数が51.6と予想の50.2を上回るとドルを買い戻す動きが活発化し、1時30分過ぎに144.24円付近まで下げ幅を縮めた。一時250ドル超下落したダウ平均が上げに転じたことも相場を下支えした。
 もっとも、ダウ平均が再び下げに転じるとドル円も頭が重くなった。5時過ぎには143.66円付近まで押し戻された。

・ユーロドルは小幅ながら続伸。英国市場が休場で市場参加者が少ない中、全般ドル売りが先行。22時過ぎに一時1.1365ドルと日通し高値を付けた。ただ、前週末の高値1.1381ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。予想を上回る米ISM非製造業指数も相場の重しとなり、3時過ぎには1.1297ドル付近まで下押しした。
 もっとも、週明け早朝取引で付けた日通し安値1.1295ドルが目先サポートとして働くと1.13ドル台前半まで持ち直した。
 なお、ベッセント米財務長官は「関税、減税、規制緩和は長期投資を促進する鍵」「(中国との交渉について)今後数週間で進展が見られる可能性」「貿易に関するいくつかの取引成立が非常に近い」などと述べたと伝わったが、相場の反応は限られた。

・ユーロ円は続落。ドル円の下落につれた売りが出たほか、米国株安に伴う売りが出た。取引終了間際には一時162.58円と日通し安値を更新した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は10日ぶりに反落。トランプ米大統領が「海外製作の映画に100%の関税を課す」と表明したことが嫌気されて売りが先行すると一時250ドル超下落した。ただ、4月米ISM非製造業指数が予想を上回ると買い戻しが優勢となり、指数は上げに転じる場面もあった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。4月米ISM非製造業指数が予想を上回ると債券売りが優勢となった。

・原油先物相場は続落。OPECと非加盟国のサウジアラビアなどが3日に、6月に日量41万1000バレルの追加増産を行うことで合意したことが報じられたことで、55ドル台まで下がるなど大幅安で始まった。ただ、ドル安により割安感で買い戻しも入り、下げ幅を縮めて引けている。

・金先物相場は続伸。対円を中心にドル安が進行すると、ドルで取引される金先物はアジア時間から割安感で買いが集まった。9日続伸していたダウ平均やS&P500が反落して始まると、更に上値を広げる場面もあったが、ダウ平均がプラス圏を回復したこともあり伸び悩んだ。

(中村)
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