今日の株式見通し=堅調か 米中交渉進展期待が支援材料

 東京市場は堅調か。休場の間の米国株は、2日は大幅高となった一方、5日と6日は下落した。ダウ平均は2日に564ドル高、5日に98ドル安となり、6日は389ドル安の40829ドルで取引を終えた。2日は市場予想を上回る4月雇用統計を受けて景気後退懸念が和らぎ、強い買いが入った。一方、関税交渉を巡る不透明感から、5日と6日は売りが優勢となった。ドル円は足元143円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて60円安の36750円、ドル建てが10円高の36820円で取引を終えた。

 ダウ平均は1日の終値40752ドルとの比較ではややプラス。6日の下げの度合いは大きいものの、休場前の水準から大きく変化しておらず、ネガティブな影響は限定的とみる。ドル円は先週末との比較では円高に振れているが、本日の朝方にはベッセント米財務長官とグリア米通商代表部(USTR)代表が中国当局者と会談するとの報道が出てきており、142円台で推移していたところからは円安に傾斜している。休場前の日経平均は7日続伸と強い動きが続いており、米中交渉進展期待を好感した買いが入るだろう。引き続き決算を材料に個別物色の活況が見込まれる中、場中も売り急ぎが手控えられて、しっかりとした動きになると予想する。日経平均の予想レンジは36700円-37300円。
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