ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、底堅い

 7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い。4時時点では143.50円と2時時点(143.41円)と比べて9銭程度のドル高水準。米連邦公開市場委員(FOMC)の結果発表直前にトランプ米大統領による「中国を交渉のテーブルにつかせるために関税を引き下げることはない」との発言が伝わった。ただ、FOMC直前だったこともあり、市場は反応することを恐れ発言直後の反応は鈍かった。FOMCでは市場予想通りにFFレート誘導目標を据え置き、声明文の発表が一段落するとトランプ発言を意識し、ダウ平均が上げ幅を縮小し、ドル円も142.91円付近まで下押しした。その後、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は質疑応答で「金利調整を急ぐ必要がない」と発言し、改めて早期の利下げを否定。この発言を受けて143.78円まで上昇し一時日通し高値を更新し、その後も底堅さを維持している。

 ユーロドルは小幅安。4時時点では1.1334ドルと2時時点(1.1349ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ安水準。パウエル議長の発言が伝わると1.1321ドルまで小幅に下値を広げた。ただ、今週に入り1.13ドル割れの水準が支えられていることあり、積極的に下値を探る動きにはならなかった。

 ユーロ円は方向感のない動き。4時時点では162.65円と2時時点(162.76円)と比べて11銭程度のユーロ安水準。ドル円が143円を割り込むと162.39円付近まで下がる場面もあったが、再び162.80円台まで戻すなど、主にドル円に連れて方向感なく上下している。
 

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.42円 - 143.78円
ユーロドル:1.1321ドル - 1.1378ドル
ユーロ円:161.94円 - 163.02円


(松井)
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