東京外国為替市場概況・8時 ドル円、買い先行

 12日の東京外国為替市場でドル円は買いが先行。8時時点では145.83円とニューヨーク市場の終値(145.37円)と比べて46銭程度のドル高水準だった。週末に開催された閣僚級の米中貿易協議では双方から「著しい進展があった」との発表があったほか、「経済・貿易を協議する枠組みの設置や協議の継続について合意」「12日に共同声明を発表する予定」などの報道も伝わった。
 米中貿易摩擦の緩和期待が高まるなか、週明け早朝からドル買いの動きが先行。前週末高値の146.19円を上抜けて、一時146.27円まで上昇する場面も見られた。ただ、一巡後は145.78円まで押し戻されるなど、週明けから値幅を伴った荒い動きとなっている。

 ユーロドルは下げ渋り。8時時点では1.1225ドルとニューヨーク市場の終値(1.1250ドル)と比べて0.0025ドル程度のユーロ安水準だった。全般にドル買いが強まった流れに沿って早朝取引からユーロ売り・ドル買いが進み、一時1.1186ドルと4月10日以来の安値を更新。もっとも、その後は1.12ドル台前半まで下値を切り上げた。

 ユーロ円は8時時点では163.70円とニューヨーク市場の終値(163.53円)と比べて17銭程度のユーロ高水準だった。早朝取引で164.04円まで上昇する場面があったが、その後はドル円の上昇一服に伴って163円台後半まで押し戻された。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.78円 - 146.27円
ユーロドル:1.1186ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.04円


(岩間)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。