26日香港株=反落して始まるか、トランプ関税懸念が再燃

 週明け26日の香港市場は、前週末の米株安の流れを引き継いで反落して始まるか。トランプ米政権と貿易相手国の関税交渉を巡る先行き不透明感が再び意識されるだろう。トランプ米大統領は23日、欧州連合(EU)が貿易交渉で譲歩をしなければ、6月1日から50%の関税を課すと自身のSNSで表明。しかし米紙『ニューヨーク・タイムズ』によると、トランプ氏はEUのフォンデアライエン欧州委員長との電話会談後、50%関税の発動を7月9日まで延期すると25日に投稿した。

 一方、人民元高を背景に中国本土の株式相場が上昇すれば、香港市場にも買いが波及して相場を下支えする展開がありそうだ。オフショア人民元(CNH)は前週末23日午前に1米ドル=7.20元を割り込んでいたが、26日朝方は7.18元を上回る水準で推移している。

 23日のNY株式相場はダウ平均とS&P500がともに4日続落。ハイテク株主体のナスダック総合は反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は金融株のHSBC(00005)、中国建設銀行(00939)、中国銀行(03988)やネット株の美団(03690)が香港終値を下回った半面、不動産株の華潤置地(01109)が上回って終えた。

(松井)
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