20日香港株=堅調か、米長期金利の上昇一服 寧徳時代新能源科技が上場

 20日の香港市場は堅調か。米長期金利の上昇が一服したことが好感されそうだ。格付け会社ムーディーズ・レーティングスは先週末、米国債の信用格付けを「Aaa」から「Aa1」に1段階引き下げたことを受け、米債券市場で長期金利が一時上昇し、米10年債利回りは4.56%とおよそ1カ月ぶりの高水準を付けたものの、その後は徐々に上げ幅を縮め、4.4%台半ばで終えた。

 業績を手掛かりとした売買が引き続き活発になりそうだ。19日大引け後に阿里健康(00241)が2025年3月本決算、20日朝方にトリップ・ドットコム(09961)が25年1-3月期決算を発表した。きょうは華住集団(01179)、中通快逓(02057)、ビリビリ(09626)などが決算を発表する予定。また、きょうは車載バッテリーの世界最大手、寧徳時代新能源科技(03750)が香港市場に上場する。

 19日のNY市場でダウ平均は3営業日続伸し、前週末比137米ドル高で終えた。ムーディーズの格下げを受けて米国債利回りが上昇したことが嫌気され下落してスタートしたものの、その後米国債利回りの上昇が一服したことで買い戻された。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、欧州金融大手のHSBC(00005)、大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)がそろって香港終値を上回って引けた。
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