16日香港株=方向感に乏しいか、米長期金利の低下が支え

 16日の香港市場は方向感に乏しい相場か。前日の米ハイテク株安が重荷となる半面、米長期金利の低下が支えとなりそうだ。また、週明けに中国国家統計局が4月の鉱工業生産や小売売上高などの主要経済指標を発表する。結果を見極めたいとして積極的な売買を手控えるムードが次第に強まると予想する。

 決算発表や業績見通しを受けた個別物色が引き続き活発となるだろう。前日大引け後に2025年3月本決算を発表したアリババ集団(09988)、25年1-3月期決算を発表するネットイース(09999)の値動きが注目される。19日にはハンセン指数構成銘柄である阿里健康(00241)、トリップ・ドットコム(09961)が決算を発表する予定。

 15日のNY株式相場は高安まちまち。ハイテク株主体のナスダック総合が7営業日ぶりに反落したものの、ダウ平均とS&P500は上昇した。米国と中国の貿易暫定合意を好感して足元で買われていたハイテク株に利益確定売りが強まった一方、米10年債利回りが低下したことが追い風となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国ネット通販大手のアリババ集団と子会社の阿里健康(00241)が香港終値を下回った半面、ゲーム株のネットイース、金融株のHSBC(00005)、中国平安保険(02318)が上回って引けた。


(小針)
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